2014年7月26日土曜日

子どもの絵

子どもの絵は、たしかにのびのびしているし、いきいきした自由感があります。

しかしよく考えてみてください。

その魅力は、われわれの全生活、全存在をゆさぶり動かさない。

-なぜだろうか。

子供に自由は、戦いをへて、苦しみ、傷つき、その結果、獲得した自由ではないからです。

当然無自覚であり、さらにそれは許された自由、許されているあいだだけの自由です。

だから、力はない。ほほえましく、楽しくても、無内容です 。  (『今日の芸術』より)


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