彫刻家の備忘録
つながれている気性の荒い馬のそばを武士が通りかかった。 馬がすかさず蹴りを喰らわそうとしたが、武士はさっとよけた。 「さすが修行を積んでいるだけある」と人々は褒めた。 すると同じところをその武士の師匠が通りかかった。 「弟子であれだけだから、さぞ見事な身のこなしだろう」と人が見守っていると 師匠は馬の脚の届かないところを歩き抜けた。
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